8月23日に京都国際高等学校の優勝で幕を閉じた夏の高校野球。
今年も暑かった。とにかく暑かった。ガマンができないくらい暑かった。
こんな酷暑の中、高校野球が開催されたのだが、
1年ほど前に松井秀樹さんの「選手の故障回避のため、夏の甲子園を夏休みを大いに使って前半・後半のような2部制に」という高校野球における提言について書いたのを思い出した。
それもあってなのか、あまりの酷暑の為なのか、はたまた、野球だけでなく、部活など熱中症対策の問題もあってなのか、今年はなんと高校野球に午前と夕方の2部制が一部導入されたのだ。
太陽を浴びながらの高校球児の活躍は、やはり「ザ・高校野球」という感じだが、ナイターも悪くない。
むしろ、選手の体にとってはこれもいいのではないだろうか。
捕手が蛍光色のネイルシールを貼って試合に出る光景は、なかなか新鮮である。
1・2試合目を午後1時半までに終わらせ、16時からの残る2試合を行う。
設定時間内に終わらなければ、継続試合をする予定だったらしい。
「7回制にしてはどうか?」
「こんなに暑いなら、京セラドームで開催してはどうか」などという声もあるらしいが、
実際に甲子園に立つ選手の気持ちを考えると、どちらも賛同しがたい。
少年野球を卒業し、プロと同じ9回制になった時の嬉しさもあるだろう。
また「甲子園」で試合をすることを夢見てきた選手にとっては、やはり暑くても「甲子園」での開催が意味があるのではないかと思う。
まだまだ課題は山積みだが、選手の気持ちに寄り添った運営を期待したい。