阪神電車の車窓から

甲子園に行くとき、僕はいつも梅田駅から阪神電車を利用しているが、乗車前に阪神百貨店の食品売り場を見て回るのも楽しみの一つ。8階のタイガースショップには高校野球グッズも数点置いてあり、僕が特にいいなと思うのは、店内放送で『栄光は君に輝く』が流れた後、試合結果を知らせてくれるサービス。(ちなみに春の選抜では『栄光は君に輝く』は流れない)甲子園から離れた大阪の中心地でも、甲子園を楽しみ・応援している人がいるのは純粋にいいなと思う。

 

甲子園で試合があるとき車内はほぼ満席なので、僕は大体乗車口付近に立って外の様子をボーッと眺めている。阪神梅田駅は地下にあり、福島駅を過ぎてから地上に出る。淀川を渡り、神崎川を渡り、尼崎を過ぎ、甲子園にどんどん近づいていく。武庫川を過ぎてから、ふと、長らく行われていた工事が終わっている事に気付いた。スマホで調べてみると2017年3月に工事が完了していたらしい。

高架化の背景は、踏切による慢性的な交通渋滞が問題になっており、踏切の待ち時間に耐えられない人が横断しようと線路内に入って事故に遭うなど、深刻な社会問題を解消するのが目的のようだ。踏切が無くなるのはどこか物寂しい気もするが、こうやって問題解決しながら安全確保や街の開発は進められていくのだろう。

 

甲子園駅を出たら、駅前のイオンに寄って1Lの麦茶やスポーツドリンク、弁当・おにぎりなどを調達する。一時はイオン甲子園店が閉店すると騒動になったが、今も変わらず営業しているので、できればこのまま引き続き営業を続けて欲しいと思う。